子供部屋とカラーボックス
子供部屋の家具と言えば2段ベッドとカラーボックスを連想してしまうほど家具仲間として普及しているということだろう。子供部屋以外でカラーボックスを連想するのは若い連中のアパート生活だろうか。デザインやインテリアの関係の仕事をしている人の中ではいわゆる家具よりカラーボックスを上手に組み合わせたものの方がおもしろがられるかもしれない。従来家具というのは本来部屋のいずれかにセッティングされれば模様替えでもすれば別だがほとんど移動するものではない。
それに比べるとカラーボックスは比較的移動性を持っていると言える。材質的にいままでの家具のようにそう重量のある木を使っているわけでもなければ総体の大きさもタンス家具のように大きいものではない。他の家具の中身がそうそう入れ替わらないのと違い、中身がまた逆にころころと可変的であるのも面白い。端からきばってたいそうなものを収納するわけでもないからだろう。そうしてみるとカラーボックスというのはあまり尊厳性はないということになる。いまどきの亭主のように部屋をあちこち追い立てまわられるという安っぽさがある。逆に言えばそれだけお手軽でどうにでも使い回しができるということだ.こうして従来の家具とカラーボックスを比較すると家具、カラーボックスそれぞれの「主張」が聞こえてきそうな気がする。
家具はどっしりと位置を定めて動かない関白亭主のようであり、カラーボックスはアッシー君になったり掃除、洗濯、炊事となんでも家事をしてくれる主夫型亭主の観がある。どうりでカラーボックスは子供部屋や若い人達の部屋に似合うはずだ。